2018年8月15日水曜日

ふたりの女 La Ciociara 1960年

イタリア映画、ヴィットリオ・デ・シーカ監督、102分、白黒。
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ソフィア・ローレン主演、仏の人気俳優ジャン・ポール・ベルモンドも出演している。

第二次世界大戦末期。ローマで食料品店を営む未亡人ソフィア・ローレンは、娘を連れ空襲を逃れて、田舎に疎開しようとする。疎開前に店の男と関係を持つ。

田舎に戻ってから学生(ジャン・ポール・ベルモンド)に会う。彼は左翼的進歩的な意見をはき、村人たちから変人視されている。ソフィア・ローレンに気があるようだ。

ドイツが負けたとの知らせが入る。敗残兵のドイツ人たちがやってきて、避難する道を案内しろと脅し、その案内役にベルモンドが指名される。
米軍等の連合国の兵隊たちが来る。これで平和になると喜ぶ。ソフィア・ローレンは娘とともにローマに帰ろうとする。

しかしその途中、植民地の兵隊たちに、教会で母娘とも暴行される。放心状態になった娘をひっぱりローマへ向かう。娘が行方不明になる。捜している間、ベルモンドがドイツ兵に殺されたことを知る。娘は見つかるが、親子共々不幸を嘆き泣く。

題名の二人の女とは母と娘のことである。
イタリアは早い降伏後、連合国側についていたものの、敗戦国なのであろう。
非常に多くの敗戦国の婦女が、戦後暴行を受けた。この映画もその例を描いている。

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