2018年8月23日木曜日

荷車の歌 昭和34年

山本薩夫監督、全国農村映画協会、144分、白黒、望月優子主演。
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日清戦争後の中国地方の農村。主人公の望月は郵便配達夫の三國連太郎に求婚される。親は反対で三國の家に押しかけたものの姑は厳しい。夫と共に荷車を引いて稼ぎをする。子供たちには恵まれる。特に長女の左幸子は母思いだけでなく、かいがいしく働き一家を支える。
自分にも子供たちにも厳しかった姑は、最後は自分に尽くしてくれた嫁や孫に感謝する。

しかし夫婦が老年近くになって、三國は女(浦部粂子)を家に入れ、望月は耐えられない屈辱を味わう。第二次世界大戦が始まる。出征した息子の一人は脱腸で一旦家に返される。三國だけでなく妾の浦部まで恥だと言う。息子は怒って浦部を家から追い出す。
戦争では息子の一人、広島へ嫁に行った娘を亡くす。戦後になって三國も病にたおれる。三國の葬式の日、小さな子供たちを乗せた荷車を引いている望月は、引揚げてきた息子に会う。

かつての日本の農村を描いた映画。農家から資金のオカネを集め、完成後は上映のため農村を巡業したという。
ひさしぶりに観て、記憶とずれる経験はいつものことである。

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