長篇小説なので、筋は込み入っている。
推理小説出版界を舞台としているので、作者にとって内輪物というか楽屋物の類か。
某出版社の取締役が醜聞事件を起こし馘になる。話は一転し、印刷会社の社員が慰安旅行先で殺される。この事件を追う秋田と東京の刑事。探っていくうち、印刷会社と出版社の関係、更に小説冒頭の、醜聞による馘首された男と被害者のつながりが見えてくる。
容疑者はこの男なのであるが、アリバイがある。しかもそのアリバイが新作推理小説の授賞をめぐるもので、作者および推理小説ファンの関心事項である。
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