宝前庵のブログ
2018年8月4日土曜日
岡義武『近代日本の政治家』岩波現代文庫、2001年
政治史家岡義武の著作で初版は
1960
年のようだ。
明治を中心とした近代日本の代表的な政治家を取りあげ、論じる。対象は伊藤博文,大隈重信,原敬,西園寺公望,犬養毅である。
夫々の政治家の特徴を述べ、業績も述べるが、むしろ人となりについての記述が中心である。政治は人の営みであり、政治家がどういう人間であったか、事態に対してどう対応したかは当然関心を呼び起こす。
単に出来事を並べ、人の名を羅列しただけの歴史書ほど退屈なものはない。本書は凡百の政治論とは一線を画す名著である。
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