鬼の詩 昭和50年
村野鐵太郎監督、鐵プロダクション=ATG、93分。
上方芸人の芸道への執念を描いた映画。
映画冒頭に原作者の藤本義一と笑福亭松鶴の対談がある。白黒静止画面で、二人の写真が交互に出て会話が続く。
その後、劇映画になる。若手の落語家は、人気芸人を馬鹿にしていたが、心機一転する。その先輩芸人の芸を盗むため、一挙手一投足を凝視する。
結婚する。しかし妻は流産で悲惨な死を遂げる。その後、落語家は観衆の前で、かなりどぎつい芸を披露するようになる。そのため天然痘にかかる。治ったものの、ひどいあばた面になる。今度はそれを利用して煙管を顔に引っ掛ける芸を始める。それがだんだん高じていき、結末となる。
最初に書いたように芸へののめり込みの凄まじさを描いているわけであるが、見ていて不快になるような場面が出てきて、あまり楽しめなかった。
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