石井聰互監督、ツインズ製作、総天然色映画。
山手線で、月曜の6時に若い女が殺されるという事件が毎週起こる。この事件の捜査に科学研の、若い女性の分析官(南果歩)が起用される。
真相はわからず、山手線以外でも早稲田や後楽園でやはり女の殺人が続く。
分析官は、最初の被害者が関わっていた、宗教などの洗脳を直す病院のような施設に関心を抱く。しかもその責任者はかつての分析官の大学時代の同僚であり、関係のあった男である。ここを訪れるが、何やらはぐらかされてしまう。
分析官はこの男が犯人に違いないと確信する。最後は分析官の夫が殺される。彼女は意を決して施設を訪ねる。そこで真相を知る。男でなく、患者が犯人であったと。
女分析官がかつての先輩の男を訪ね、事件について聞くところなど『羊たちの沈黙』を思い出した。また公開の翌年に起きた、オウム真理教事件を予告している映画と言える。実際の事件を先取りしたことを評価する向きからは、賞賛されるだろう。
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