物理学の入門書である。まえがき等で述べているように、文系など物理が苦手な読者を対象としている。
最初の方は、物理学を難しいし関係ないと思っている学生に対しての反論にページを割いている。物理を縁のないと思っている者は最初からこんな本を読まないと思うから、必要ない記述ではないかと思った。
ただし、物理学の基本についてはわかりやすく説明してある。単に入門的事項を述べるだけでなく、進んだ話題について啓発される書物である。内容構成は以下のとおり。
第1章 物理学の目的とは何か、第2章 天上世界と地上世界は同じもの、は入門的事項である。第3章 すべては原子で作られている、から中身のある説明に入る。第4章 微小な世界へ分け入る、第5章 奇妙な量子の世界、までで量子力学の説明になっている。第6章
時間と空間の物理学、第7章 時空間が生み出す重力、は相対論の話、第8章 物理学の向かう先、が終章である。
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