2024年11月14日木曜日

島田裕巳『宗教消滅』SB選書 2016

現在、宗教がかつてに比べ、人々の生活や意識から非常に薄くなっている。存在感が低下しているのは誰でも気づいているであろう。この実態を日本だけでなく、世界各国の実際、更に既存の伝統ある宗教だけでなく、新興宗教についても調べている。日本で寺院との関わり合いが現在低下しているのは誰でも知っているであろう。これは仏教だけでなく、戦後著しく成長、巨大化した新興宗教についても同様である。数字を挙げて、PL教団、創価学会の他、新興宗教が今如何に信者を減らしているかを述べる。

更に西洋について言えば、観念的にキリスト教が盛んであるかのような印象を抱きがちだが、ヨーロッパのキリスト教の衰退ぶりは半端でない。教会が世俗施設に売りに出されたり、回教のモスクに変わっている例が少なからずある。ヨーロッパに比べキリスト教が強いアメリカでも信者数の低下は見られる。新興宗教が戦後、急速に数を伸ばしたのは高度成長で田舎から都会にやってきた者たちが心情的な絆を求め、宗教の側でも積極的に信者獲得を図ったからである。日本の新興宗教にあたる宗教は世界的に見ればキリスト教のプロテスタントの福音派だそうだ。これは資本主義化が進む各国で数を伸ばしている。しかし急速な経済成長が一段落すれば日本の新興宗教が増えず、減っているように、世界のプロテスタント福音派も数を伸ばせなくなるだろう。

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