2024年11月14日木曜日

中野翠『ウテナさん祝電です』新潮文庫 平成2年


随筆家、中野翠の本で元は昭和59年に出ている。著者にとって2番目の本だそうだが、文庫化されたのは本書が初めてである。

この本は昔、買って読んだのだが、また当時の装丁は異なっていたのだが、久方ぶりに読んで幾つかの箇所は思い出した。著者はこの本を闇から闇へと葬りたい種類の本だと文庫版のまえがきで書いているが、極めて著者らしい文が載っており、著者の本を多く読んだつもりの自分としては代表作にしてもいいのではないかと思った。よく処女作には著作家の凡てが入っているというが、本書もそうではなかろうか。

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