残雪は中国の女流作家(1953年生まれ、本名は鄧小華)、本書は短編集で『阿梅、ある太陽の日の愁い』『わたしのあの世界でのことーー友へ』『帰り道』『痕』『不思議な木の家』『世外の桃源』『暗夜』の7編を含む。カフカ的不条理の世界である。
このうち比較的長い『痕』は、題名が主人公の名で、むしろ織をしている。そのむしろを買いにくる不思議な男がいる。痕の村での付き合い、評判が悪くなっていき・・・という話。集の名に選ばれている『暗夜』は語り手が希望していた地に、連れて行ってもらえるようになる。夜出発する。いくら経っても着かない。不思議な体験をする・・・といった話。(世界文学全集 Ⅰ-6、近藤直子訳、河出書房)
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