20世紀の哲学は言語論的展開と言われ、言語哲学が大いに流行った。この言語哲学に貢献した三人の哲学者、フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインの論について解説をしている。
順番に夫々の哲学者がどう理論を展開したか、それを説明する。著者はウィトゲンシュタインの専門家であり、ウィトゲンシュタインは前二者の議論を踏まえているので、ウィトゲンシュタインの言語理解が最も優れていると本書では読める。それにしても言語という誰もが普通に使っているものを、こうまで厳密に議論しようという取り組みには感心する。読書の途中でいったん間を空けてしまったので、以前読んだところが良く覚えておらず、全体の理解に支障が出た。続けて全体を通読しなければいけない類の本である。
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