2024年3月31日日曜日

オペラ・ハット Mr. Deeds goes to town 1936

フランク・キャプラ監督、米、115分、ゲイリー・クーパー、ジーン・アーサー出演。映画は道を飛ばす車が崖から落ち大破する場面から始まる。乗っていた富豪は死に、その財産は誰が相続するのか。田舎に住む甥のクーパー(役名がディーズ)と分かる。

弁護士らはクーパーの住む田舎に行きニューヨークに連れて来る。田舎者のクーパーなど簡単に丸め込めると思っていたら、したたかなので周囲は驚く。新聞社では記事にすべく女辣腕記者のアーサーを送り込む。アーサーは弱い女のふりをしてクーパーに近づき、クーパーから好意を持たれる。アーサーはクーパーを記事でシンデレラ男と書き、この言葉が有名になる。クーパーは金に執着はないが、たかろうとする連中を見抜き、いいなりにならない。

ある日クーパーのところに失業した男がやって来て、クーパーを新聞で読み、馬に食べ物を喰わせたとあったので飢えている人間はどうなるのだと脅迫する。一旦銃を取り出すが収める。クーパーは貧しく困っている人たちが多いのに気が付き、自分の金で農業事業を起こそうとし、失業者らから参加者を募る。クーパー宅に押しかける。クーパーに財産を蕩尽されては叶わないと思っている連中は弁護士を通じ、クーパーは精神がおかしく入院させる必要があると裁判を起こす。一方クーパーはアーサーに結婚を申し込もうとしていた。

ある男がクーパーに暴露する。アーサーは新聞記者で記事を書くためクーパーに近づき、クーパーを嘲笑した記事はアーサーによるものだと。これを聞いてクーパーはショックで裁判などどうでもよくなる。裁判で何を言われてもクーパーは何も答えない。アーサーが真実を話し、謝罪しても無駄だった。最後にアーサーがクーパーを愛しているのだろうと尋問され、アーサーが肯定すると、クーパーは目が醒めたように喋り出し、自分が全く正常であると笑わせる例えをふんだんに使って演説を始める。これで裁判の結果はクーパーは正常だとなり、最後にクーパーはアーサーを抱き上げ抱擁する。

0 件のコメント:

コメントを投稿