ここで解説する「現代思想」とはフランスのポスト構造主義の哲学である。
特にデリダ、ドゥルーズ、フーコーの三人を中心に書いている。その思想は二項対立の脱構築が鍵の概念だそうだ。二項対立とは良し悪しを二つの概念の対立として捉える。秩序と無秩序、能動と受動など、対立する概念を二項対立と言う。どちらが望ましいか、正しいかは普通常識的には分かっている。その対立の良し悪しをいったん保留にするのである。脱構築と言い、どちらが常に正しいとは必ずしも言えない場合があろう。どちらともいえない灰色領域こそ現実的ではなかろうか、と考えるのである。デリダは二項対立からのずれを差異といい、これを重視する。普通の常識的判断に反対しているのではない。他にドゥルーズは存在の脱構築、フーコーは社会の脱構築を考えたと言う。
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