植物学者である著者が、死と長寿について考察した書。凡ての生物に死が必ず訪れるわけでない。不死の生物も多くいる。単細胞生物は分裂を繰り返し増殖していく。分かれた部分は以前と全く同じである。そういう意味で死なない。ただしこのように同じ物で進化、発展がないと何かで絶滅する可能性がある。
それに対して雌雄の別のある生物は、雄と雌で夫々の半分ずつの染色体を使い、新しい生命が生まれる。以前と同じではない。その結果、新しい生命の誕生によって古くなった親(雌と雄)は死んでいく。新しい生命に道を譲るわけである。この進化した生命のあり方の出現により死が生まれた。
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