2022年11月30日水曜日

ゴヤ・マーダー El asesino de los caprichos 2019

ヘラルド・エレード監督、西、白、95分。

スペインを舞台にした女刑事2人が猟奇殺人を追う話。
殺人があった。奇妙な姿勢で殺されている。続いて起こった殺人も変わった殺され方だった。何が無くなっているか、家政婦に確かめるとゴヤの版画だった。しかもその姿勢はゴヤの版画のとおりだった。被害者は美術の蒐集家だった。前の殺人もやはりゴヤの版画の持主で、版画の姿勢で殺されていたと分かる。
版画の持主を特定したいが、隠れて取引されているので全体は不明である。マドリードで版画の持主の人数は限られている。ただ警察の人員では監視等には足りない。前の殺人で向かいの店の監視カメラが白いバンをとらえていた。このバンの持主が犯人だろうと見当をつける。女刑事の一人が犯人と思われるバンの後を追う。逃がす。後に犯人が分かり格闘になるが、逆に殺されてしまう。その際の手がかりを基に犯人逮捕にもう一人の女刑事が外国に向かう。
本映画は謎を解くとか、筋を追うとかよりも二人の女刑事が関心の対象になろう。一人は独身で、上司と寝たり、ジャーナリストと寝て情報を漏らし失敗する。よく刑事物にあるアウトロー型の刑事の女版である。もう一人は家族持ちで夫子供がいる。独身刑事は家族を表面的には軽蔑している。主人公は独身刑事の方だろうが、映画の終わりの方で殺されるのは意表をつく。

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