村山新治監督、ニュー東映、88分、白黒映画。
宮城県の松島のホテルで女の死体が見つかる。連れの男が犯人らしいが逃走して不明。遺留品は石鹸の箱など。上野から来たらしく東京の人間か。宮城県警の刑事二人が東京に飛ぶ。一人は石鹸を配った千葉の旅館にまず行く。石鹸を配った幾つかの団体客を聞き、そこからあたってみる。石鹸を配った先で不明な客があった。それは団体客でなく特定の客だった。その客を捜す。それで被害者の女が判明した。事件前に大金を下していた。
被害者の恋人は釘師で、名古屋の実家で被害者との婚姻届けを出していた。刑事は名古屋に飛ぶ。そこでは見つからず、東京に戻ったらしい。パチンコ屋で見つける。ところが男は真犯人ではなく、被害者には恋人がいたと言う。
その恋人はトラックの運転手で最近トラックを購入したと判明する。トラックで東京に戻ってくる予定である。ニュースでその真犯人の名が流れる。これを聞いて犯人は逃げたらしい。犯人が本当に結婚するつもりでいた女を佐久間良子が演じる。逃げた犯人は佐久間のところに電話をし、お金を持ってきてくれと頼む。張り込んでいた刑事に犯人を自首させるよう行ってくれと頼まれる。新橋駅前の街頭テレビを観ている群衆の中で佐久間は待っていた。犯人が現れる。刑事が飛び出し犯人も逃げようとするが、捕まえられる。
12人の刑事とは警視庁の刑事のほか、宮城の刑事、名古屋の刑事を合わせた登場する刑事の人数である。
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