2019年9月29日日曜日

R・ヒングリー『19世紀ロシアの作家と社会』 中公文庫 1977

著者は1920年にスコットランドで生まれた研究者、著述家。本書は19日のロシヤ文学の理解に必要な当時の社会背景等を説明しており、有用な本である。
ロシヤの民族、経済、農民等社会階層、宗教、都市、官吏、軍隊、教育、等々をロシヤ文学でどのように描かれているかを引用するなどして解説する。
19世紀のロシヤという我々には縁遠い社会の実情が分かるので、ロシヤ文学鑑賞の手助けとなる。ロシヤ文学の中でもドストエフスキーとなると、正教の理解が必要である。正教についても文学愛好家を対象とした解説した解説本が欲しいところである。
川端香男里訳、1984

0 件のコメント:

コメントを投稿