鈴木則文監督、菅原文太主演の東映映画。シリーズ全10作のうち第7作目。原田美枝子がヒロイン。
伊勢志摩、鳥羽、岐阜県の下呂温泉、高山が舞台。
米映画『未知との遭遇』が流行った年で、菅原はUFOなど宇宙ものに夢中になっている。遭遇した原田を宇宙からの女性と思い込んでしまう始末。
菅原と相棒の愛川欣也は、インチキな背広上下を売りつけたペテン師をとっちめようとする。彼は元トラック運転手で復帰を望んでいる。原田の知り合いとわかると、菅原は助手として雇う。彼は田舎の父親に自分が運送会社の社長となったとホラの手紙を書く。信じた一族郎党が上京する。父親を失望させまいと、菅原は仲間を説得し一日だけ社長にさせる。調子に乗った男は勝手な振舞いをする。堪忍袋の緒が切れそうになるが我慢する。父親は図らずも真相を知る。
愛川は仕事を取るため安価で引き受ける。そのため菅原ほかトラック運転手から締め出される。知り合いになったストリッパーのマネージャーになろうとする。
菅原は鳥羽で原田が見合いのため故郷の下呂に帰ったと知ると後を追う。実は母の再婚話とわかる。飛騨高山で男の父親に再会する。父親はトラック仲間をもてなす。また調子者の男がいい気になるのでどなり、仲間たちの親切に感謝する。愛川は仲間と遭遇し復帰。
原田に惚れ込んだ菅原は、相手も自分を好きだと勘違いしている。彼女は真珠養殖の研究家と相思相愛の仲だったのだ。嵐の夜、行方不明になり見つかったが大怪我で早急な措置が必要。そこで菅原がトラックを暴走し、開いている病院を捜し出す。
原田の上司役で樹木希林が出ており、逆に樹木は菅原を好きなのだが原田を恋しているとわかり泣く場面がある。彼女が(当然ながら)非常に若くて驚く。
未知との遭遇ブームとか、愛川の役名が松下なのでナショナル電器のCM歌の替え歌「明るい松下~」、間違えて東芝のCM歌「光る光る松下~」を歌うなど、そういった知識を知らないと理解できないところがありそう。シリーズものの喜劇に、当時の流行りを取り入れる傾向が結構ある。
0 件のコメント:
コメントを投稿