ビリー・ワイルダー監督、米、112分、白黒映画、カーク・ダグラス主演。
ニューメキシコ州の街の新聞社にカーク・ダグラスがやって来る。かつてニューヨークその他の大都市で記者をしていたが醜聞を起こして首になり、田舎に来たのである。ダグラスは如何に自分が大記者か大口を叩き、雇って欲しいと言う。ここで名を挙げ、また大都市に戻る気でいた。一年経っても田舎なので事件らしい事件が起きず、ダグラスは腐っていた。編集長から蛇狩りの記事を書けと言われ、若い記者を連れて向かう。途中で女を拾った。亭主が洞窟に入って天井が崩れ動けない。救出の要があると言う。その現場に着く。洞窟の中に入ろうという者に代わってダグラスは自分で行く。奥の方で落ちてきた材に脚を挟まれた男を見つけた。食事等を与え話をし、救出すると約束して穴から出る。保安官と相談する。救出工事を行なう業者と話す。穴の側面を補強して救出すると言う業者に対して、ドリルで上に穴を開けて助けだせとダグラスは命じる。この方がはるかに時間がかかりニュースに出来るからだ。
新聞で書きたて事故を有名にし、野次馬が次から次へとやってくる。まるで大きな市場の出現である。穴の中の男の妻は、やっていた飲食店では儲けにならず去ろうとしていた。ダグラスは引き留める。事故が有名になって人々が押し寄せ、飲食店は大繫盛になり女は大儲けする。
救出の大立者となったダグラスはニューヨークのかつていた新聞社からの電話を待っていた。しかし何日もドリル作業に時間がかかり穴の男は弱ってくる。
ダグラスはニューヨークから採用の連絡を受け取った。しかし救出予定日に男は弱って死ぬ。大騒ぎしている連中に向かい男は死んだ、見世物は終わった、去れと拡声器でダグラスは告げる。みんな散っていく。ダグラスは男の妻に喧嘩で刺されていた。田舎の新聞社に戻り、来た時と同じように自分を雇えと言うが、その場で倒れる。
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