2022年10月31日月曜日

マーニー Marnie 1964

ヒッチコック監督、米、130分、ショーン・コネリー、ティッピ・ヘドレン主役。

マーニーという名の女をティッピ・ヘドレンが演じる。詐欺師、泥棒であり勤めていた会社から大金を奪って逃げる。実家に母がいる。少女を世話している。ヘドレンには自分より母がよその少女を可愛がっているように見える。
ヘドレンは赤色を見るとか稲妻などにひどく怯える。髪を明るい色に変え、名前を変えて新しい会社に応募する。そこの社長がコネリーである。コネリーは以前ヘドレンがいた会社で盗みを働き、逃げ出した件をおぼろに覚えていた。それでもヘドレンを秘書に雇う。ヘドレンが好きになったからである。ヘドレンが今度も盗みを働こうとした時、ヘドレンを警察に突き出すのではなく、車に乗せて話しだす。ヘドレンの過去の犯罪を知っていると伝える。その上で求婚するのである。ヘドレンは逃げ出したいのだが、弱味があるのでそうもいかない。二人は結婚して船で新婚旅行する。ヘドレンはコネリーを徹底的に拒み、自殺未遂までする。新婚から早々に帰る。
コネリーの義妹はコネリーを好いていたので得体の知れない女ヘドレンに好意を持っていない。盗み聞きでヘドレンが悪事を働いていたと知る。ヘドレンが盗みを働いた前の会社の社長をパーティに招待する。対面するヘドレンと前の社長。ヘドレンは知らぬ存ぜぬで押し通す。
コネリーはヘドレンを母の家に連れて行く。そこでヘドレンの幼い日、事件が起きてそれがヘドレンを男嫌いにしていた謎を解く。記憶を取り戻したヘドレンは正常になる。
この辺り『白い恐怖』と同じで当時のアメリカを席巻していたフロイト理論の応用である。フロイトは思想哲学では未だに巨人であるが、医学科学の面では完全に時代遅れになっている。その当時の米の事情を反映している。

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