フィリップ・ド・ブロカ監督、仏伊、110分、ジャン=ポール・ベルモンド主演。
原作はヴェルヌの小説『ある中国人の困難』(映画の原題と同じ、邦訳名「必死の逃亡者」創元推理文庫)である。原作は中国舞台の中国人の話である。
そこへベルモンド破産の通知が来る。ベルモンドが今度は本当に自殺しようとしたら、中国人の友人に諫められる。生命保険を契約して受取人をその中国人と婚約者にする。保
険金を得るため、婚約者の母親が初めは中国人に、後には本職の殺し屋にベルモンド殺害を依頼する。邦題はカトマンズとなっているが、香港とチベット、またインドなどアジア一帯が出てくる。
初めは生に関心のないベルモンドだったが、西洋人の若い女(ボンド・ガールで有名なウルスラ・アンドレス)を見て惚れ込み、生きたくなり刺客たちから逃げ回る。
その活劇が主な部分で後の映画に影響を与えたという。ただ既に後の映画で観ているので、この元の映画は新鮮味がない。よくあるアクション物に見えてしまう。もちろん全体として喜劇調なのでむつかしく考える映画ではない。
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