著者は生物学者で、なぜ生物は死ぬような仕組みになっているのか、専門知識で説明する。「生物はなぜ誕生したのか」「生物はなぜ絶滅するのか」「生物はどのように死ぬのか」「ヒトはどのように死ぬのか」「生物はなぜ死ぬのか」の章に分かれ、論じる。
絶滅せずこれまで生き延びてこられたのは、多様性のお陰である。多様性によって進化し環境に適応してきた。そのためには古いものはなくなって、必要となった新しいものが出てこなくてはならない。だから死は生物が全体として生き延びていくためには必要なのである。
生物全体として、また人間全体として死が必要なことは分かる。ただ個々の、具体的には自分という人間が死ぬという事実を納得させるのは哲学等の領域なのか。
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