タランティーノ監督、米、161分。レオナルド・ディカプリオが俳優役で、ブラッド・ピットがそのスタントマン役で出ている。
舞台は1969年のハリウッド、同年に起きたシャロン・テート殺人事件を大きな素材として用いている。ディカプリオは既に盛りを過ぎたアクション俳優である。かつてテレビの西部劇物で有名だったが、今では新人俳優に殺される引き立て役になっている。ディカプリオが落ちぶれた役者を演じ、俳優という仕事が流行に翻弄される実際にあって、身につまされる話になっている。当時の映画製作状況が背景になっていて、そういう意味でも面白い。
登場人物は実在の映画関係者が多い。映画で普通に見られる俳優である、スティーブ・マックィーンやブルース・リーなどを今の俳優が演じている。映画の中でブルース・リーがケイトーと呼ばれるのは、リーが『グリーン・ホーネット』というTVドラマにケイトー(加藤の英語読み)役で出ていて、知られていたからである。実在俳優のうちシャロン・テートは話の進行に重大な役割を果たすわけではないが出番は多い。
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