ビリー・ワイルダー監督、米、106分。原題は倍額保証の意味。
保険会社の営業員である主人公が深夜、会社を訪れ、録音機に自分の罪を告白する。男は契約更新に訪れた家で、そこの主婦から話を持ち掛けられる。夫に内緒で保険に加入できないかと。夫殺しで捕まった妻がいくらでもいると女の意図を見抜き、帰る。しかし女の魅力に惹かれ、再度訪問した際に夫殺しに協力するようになる。脚の悪い夫をあらかじめ殺しておき、列車から落ちて事故死したかのように見せかける。身代わりには自分自身がやる。列車で他人から話しかけられる。それを追い払い自分が列車から飛び降りる。そこに夫の死体を運んで置いておく。翌日、警察の見解は事故死だろうとなり、保険金が下りると期待できた。しかし保険会社の社長は自殺ではないかと妻を問い詰める。主人公の上司は時速25kmの列車からでは死なない可能性が高いとその考えを否定する。頭の切れる上司は、計画的な殺人ではなかろうかと、真相の枠組みは推理する。しかし真犯人がまさか自分の同僚とは思いもよらない。男は女に会いに行き、危ないから大人しくすべきと説く。しかし女はすぐに金が欲しい、訴訟でも起こすと言い出す。
一方男は、死んだ夫の娘から話があると言われる。自分の実際の母を殺した犯人は当時の看護婦の仕業の疑いが強い。その看護婦とは後に妻になった女だと言う。更に自分の恋人だった男が今では母(女)と付き合っており、二人で共謀して父を殺したのではないかと疑いを話す。男は女が非常な悪人と分かり、その家に赴く。ばれたと分かった女は銃を用意しておいた。男が話すので銃を撃つ。倒れる男は自分の銃を取り出し、女を撃ち殺す。
その後、会社に来て経緯を録音したのである。冒頭の場面に戻り、上司が来て聞いていたと分かる。上司は自首を勧めるが男は去る。しかし銃による傷で出口のところで倒れる。
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