2021年9月4日土曜日

KUBO/クボ 二本の弦の秘密 Kubo and the Two Strings 2016

トラビス・ナイト監督、米、103分。

米製作の近代以前の日本を舞台にした漫画映画。

クボとは主人公の少年の名である。映画は嵐の海をクボの母親が舟を漕いでいるところから始まる。舟は砕け、母は浜辺にうちあげられ、赤ん坊のクボを捜す。泣いている赤ん坊は片目がなかった。クボが少年になった時期に移る。クボの母は病身で臥せっている。クボは母の世話をして、稼ぎとして村中で大道芸をする。クボが弾く三味線で折り紙が鳥などの立体の物になり空中を舞い、見物人はやんやの喝采である。日が暮れそうになる。あわてて芸を止め、家に帰る。暗くなるまで外にいてはいけないと言われているからだ。

映画の始まる前に起こった出来事は次の様である。クボの父を倒しに月の帝国から3人の姉妹が派遣された。しかしそのうち一人はクボの父(半蔵という)と相思の仲になり結婚してクボが産まれた。しかし帝国側からすると反逆であり、クボの母の父である帝国の支配者は、クボの片目を奪い、また半蔵を倒した。クボの母がクボと逃げているところが映画の冒頭である。

彼岸の精霊流しを見て、死者を呼び寄せられると知る。クボは父を呼びたい。父の声は聞こえない。灯籠を流しているうちに日が暮れた。すると辺り一体真っ暗になり、魔物が襲ってきた。これはクボの母の姉妹で、裏切り者の母やクボを退治に来たのである。逃げまとうクボの前に母が現れた。元々魔術使いで自分の姉妹とクボを助けるため戦いに来たのである。クボが目を覚ますと雪の中、猿がいる。母の持っていた人形の猿が母により生命を吹きまれた。猿はクボに母が死んだ。防衛のため三種の武具(剣、鎧、兜である)折り紙の鎧武士が先導し、武具捜しの旅に出る。途中で鍬形が巨大化したような黒い鎧武士に会い、仲間にする。武具捜しの旅で苦労し、最後に鍬形の武士は父親、猿は母親の生まれ変わりと知る。祖父である帝国の支配者とクボはみんなと力を合わせ戦う。いつのまにか、以前の村に帰っている。祖父は村の老人になっていた。

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