ルネ・リュコ監督、プロダクションズC. S. A.、106分。
1956年 第16回夏季オリンピック
メルボルン(オーストラリア)大会の記録映画。英語国での開催であるが、フランス語の解説である。本映画も解説が喋りまくる。
機械文明の批判から始まり、人間が復権するのがオリンピックと告げ、開催地のメルボルンの説明、描写が続く。メルボルン在住の選手が各国選手の到来を待っている様子が映し出される。オリンピックを観ようと集まってくる観衆。オーストラリアが白豪主義を取っていた時代なので住民は白人ばかりである。
開会式はエジンバラ公が出席し、開会を宣する。英連邦だからであろう。
選手団の入場、日本は参加している。前大会のヘルシンキから。日本人選手団を映すが何も説明なし。その後、少人数のリベリア選手団は説明が入る。本映画はリベリア選手団に焦点を当てて後からも出てくる。他に選手村を映すときにも日本人選手団は何も説明なし。リベリアは説明が入る。
日本選手に関しての説明は、棒高跳びで失敗し苦笑しているのを、笑うしかないと言うくらいである。後は最後のマラソンでこの時5位になった日本人選手の名(川島)を言う時だけである。リベリアは浜辺で寝ころび休んでいる場面など登場回数は多い。
戦前からのオリンピック映画を観ると、まさにオリンピックは白人だけの大会だと感じる。それがこの頃になると少しは有色人種にも配慮の必要を認めたのか。それもリベリアのように小国で活躍しない国を重点にしている。
室内競技では重量挙げは出てきた。体操はない。この頃は競技種目でなかったのか。最後のマラソンではフランスのミムン、チョコのザトペックが出てくる。
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