マルセル・レルビエ監督、フランス:ゴーモン、108分、無声映画。
山の麓にある酒場エル・ドラドオ、そこの人気踊り子シビラが主人公。心が重い。幼い息子が病気で臥せっている。かつての恋人(元夫)に援助の手紙を書く。にべもない返事しか来ない。元恋人には娘がいる。貴族と結婚させようと親は企む。しかし娘には恋人がいた。スウェーデン人の未亡人の一人息子である。画家志望である。二人はアンハンブラ宮殿で逢引をしていた。シビラは陰で居合わせ、夜9時にまた落ち合うと言っているのを聞く。
元恋人の家では婚約の宴をはっている。シビラはその家に行き、元恋人に面会を申し入れる。全く聞き入れられない。会えず、叩き出される。復讐に燃える。
恋人たちが9時に会うはずである。宮殿に行き、中に入った二人の後ろからシビラは扉を閉めてしまう。出られなくなる二人。婚約の宴は娘が居ず、失敗に終わる。
シビラは朝になって扉を開ける。
宮殿を出た画家は恋人の親のところへ行く。娘との結婚の許可を求める。激怒し、全く取り合わない。その間、娘はシビラの家にいて幼い息子の世話をしていた。実は息子は弟になる。娘が知っている医者に来てもらい診てもらう。医者は栄養をつけ、いい空気のところでの療養を勧める。画家と娘は二人で、山上で生活することにする。幼い息子を連れていく。シビラは息子との別れは辛いが、息子のためと思い辛抱する。
残ったシビラは再びエル・ドラドオで踊る。彼女に恋慕する道化に襲われそうになる。
最後にシビラは短剣で自害する。
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