宝前庵のブログ
2019年11月28日木曜日
憎しみなき闘い Combat sans haine 1948
アンドレ・ミシェル監督、チュリコップ、白黒、
91
分。
1948
年 第
5
回冬季オリンピック
サン・モリッツ(スイス)大会の記録映画。
1940
年、
1944
年が戦争のため中止となった、戦後初(夏のロンドンと並ぶ)のオリンピック映画。日本とドイツは招待されていない。韓国がアジア唯一の参加だそうで、建国間もない時期の参加である。
まず近代オリンピックの歴史を振り返る。
19
世紀末のクーベルタン男爵等の提唱に始まったオリンピック大会の各回の概要が簡単に触れられる。
本映画の特徴は、競技の凡てに入る説明である。軽妙な語り口で直接競技に関係ないところまで喋り、日本では考えられない。それだけでない。途中から説明者の妻と称する女が口出しし、選手のファッションがいいとか、自分にもああいう服を買ってくれなど言い出す。更に記者が会話に入り込み、妻と仲良くなり、夫である説明者がやきもきするといった展開になる。これらのお喋りが競技と並行して進み、もちろんその解説もするのである。先に言ったように謹厳実直な日本では考えられない作りである。
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