2019年5月20日月曜日

上海バンスキング 昭和59年

深作欣二監督、松竹=テレビ朝日=シネセゾン、121分。
松坂慶子、風間杜夫、宇崎竜童、志穂美悦子らによる戦前からの上海を舞台にした音楽映画。

1930年代の上海、日本から駆け落ちしてきた松坂慶子と風間杜夫。元々軍国日本を逃れフランスに行く予定で松坂はいた。しかしジャズ気違い風間は、ジャズの盛んな上海で生活するつもりだった。友人の宇崎竜童と風間はジャズの演奏に打ち込む。宇崎は中国人の志穂美悦子と結婚する。しかし戦争の進展と共に宇崎は戦争にとられる、ジャズは禁止になる。
戦後になり宇崎は死亡、風間は廃人になり、松坂が世話をしている。映画の最後は、幻想によって、華やかな舞台が再現する。みんな死んだ者を含め、にぎやかに演奏、踊っている。

舞台でヒットしたミュージカルの映画化である。そのためいかにも舞台を思わせる場面がほとんどである。
松坂や志穂美が踊る場面などは見物であろう。しかし結局中国に行き、敗残した者たちの物語である。あまり楽しい気にはなれない。

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