実録路線やくざ映画の金字塔としてあまりに有名な作品。
国立フィルムアーカイブの深作欣二監督特集で、二日間に渡って観た。最初の日に3部まで、明くる日に残り2部を観た。
何十年ぶりかの再見である。正直いって期待したほどの感激はなかった。期待が大きすぎたせいか。二日間でまとめて観て、やくざ同士の殺し合いを嫌というほど繰り返され、食傷気味になったのもその一つかもしれない。以前は一週間に一本の割合で観た。菅原文太演じる主人公は筋が通っており、金子信雄演じるボスはあくまで自分勝手で情けない男である。少し型にはまりすぎかとも思った。
また本作には北大路欣也と松方弘樹が出ているのだが、圧倒的に北大路の方に出番がある。というか第2部は北大路が主役で、最後の完結編も北大路がほぼ主役といっていい扱いである。
この二人はライバルとして売りに出され、初期の方は松方が劣った扱いではなかったが、ここで歴然たる差がつけられている。その後も北大路は大スターとなっていった。
この45年前の映画、通常の評価と関係ないところばかり思って観ていた。
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