宝前庵のブログ
2019年3月16日土曜日
モーリアック『愛の砂漠』 Le désert de l'amour 1925
マリアという女を愛する父子。息子に焦点が当てられているが、父親の出番もある。小説冒頭のマリアと息子の再会から過去へ遡る。
まだ息子は少年に近い時代。父親は医師でそれなりの地位にある。マリアは、自分の患者だった男の子の母親である。その子が死んだ後、マリアと医師の関係が生じる。息子は市電でマリアに出会い、お互い惹かれ合う。後にそれが医師の息子と知る。少年の激情は実らなかった。その後の長い期間、父子ともマリアとは疎遠であった。息子はマリアに執着していた。しかし再会してみると・・・。
細部について意味の解釈が可能な作品であり、読んでいて考えさせられる。
遠藤周作訳、講談社世界文学全集第
35
巻、
1970
年
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