ドン・ファンがナポリ(当時スペイン支配下)で女公爵を騙し、スペインに逃げるところから始まる。スペインに着けば早速、村娘をたぶらかす。次に領主の娘を騙そうとする。怒った父親と決闘し斃す。今度は田舎の結婚予定の女を獲物にする。自分が決闘で殺した男の石像がある。石像も不敵に扱い、そのため地獄に堕ちる。
モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』でもおなじみの筋である。解説によると、石の招客は古くからヨーロッパで知られ、罰を与えるか懺悔させる役目を果たす存在であるという。
佐竹謙一訳、岩波文庫、2014年
0 件のコメント:
コメントを投稿