2018年12月22日土曜日

娘とヒヤシンス Flicka och hyacinter 1950

スウェーデン映画、ハッセ・エークマン監督、89分、白黒映画。
若い女が自殺する。その原因を探る。
「Flicka och hyacinter 1959」の画像検索結果
映画は戦後間もない頃、酒場での男女の会話、顔は見えない、で始まる。カメラが移動し、浮かない顔の若い女になる。この女は無気力そうで、結局、自分のアパートで自殺する。
向かいの部屋の作家夫婦はほとんどこの女を知らなかった。刑事が来て夫婦あての遺書があると告げ渡す。遺書には、誰も身内がいない、それで家具等凡て贈与する、葬式代は貯金で賄えるだろうとある。
作家夫婦は部屋を見て「娘とヒヤシンス」という絵を知る。作家は興味を持ち、なぜ女が自殺に至ったかを調べる。

色々わかるが、画家と数年夫婦生活をしていた、画家は女が尽くしてくれて幸福な生活を送れるようになった、それで芸術がだめになった、お前のせいだとなじるような男である。女は出ていくしかなかった。娘とヒヤシンスは、画家が女と知り合った当時に描いた絵である。

また以前、人気があった歌手との関係もわかる。歌手は二度、女と知り合う機会があった。その俗物のような歌手によると、自分に振られたから自殺したのだろうと。映画冒頭の場面が再現になる。今度は顔も出る。歌手は女の以前からの友人(女性)と話していた。女はそばのピアノの前に座っていた。
作家は、自殺の原因が歌手への失恋なら、随分つまらないものだと言う。妻が夫に女の友人の名を問い、作家も知らなかったので、歌手に電話する。その名を聞くと、妻は思い当たるものがあった。

愛されなかった女の悲劇で、全体は謎を解く推理小説のような作りである。薄幸な女の物語であるが、女優がやっているので当然ながらというか、美人である。もっと良い生活が出来たのではないかとつまらないことを思ってしまった。

0 件のコメント:

コメントを投稿