ポーランド映画、アンジェイ・ワンダ監督。
今回のEUフィルムデイズシリーズの中では例外的に古い制昨年の映画である。
ワイダの最も有名な『灰とダイヤモンド』の主演俳優、チブルスキーの死の2年後に制作されたその死を契機にした映画である。
映画撮影をしている。列車に飛び乗る場面。実は主演俳優が現れないので、監督が代わりにやったのだ。俳優を妻と監督の妻が捜しに行く。その途中でラジオのニュースが流れ、俳優が事故死したと知らされる。
主演亡き後、映画をどうするか。制作担当者たちが侃侃諤諤の議論をする。代役に主演をやらせて映画を制作することにする。
映画の後、ポーランドの映画研究家タデウシュ・ルベルスキ氏が解説をし、単純に観ていただけではわからない意味を説明してくれた。
また場内から題名の「すべて売り物」の意味は何か、という質問があった。これは積極的には芸術家が凡て自分をさらけ出して創作にあたる、という意味があり、やや皮肉的には何でもかんでも、使えるものは使って売れるものを創る、という意味だそうである。
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