精神病院が舞台、そこでクリスマスを家に帰ることもできず過ごした若者4人の物語。
精神を病んでいるというより、問題児で家庭でもどうしようもなかった連中である。
男二人と女二人。男の一人は攻撃的、暴力的。もう一人のグルジア人は引きこもり的でいじめられやすい。女二人は家庭で持て余され、帰る場所もないといった感じ。
それでもクリスマスということで、親が訪ねてくる者もいる。しかし親の勝手な「好意」を拒絶するばかりである。
遂にはいじめられ役のグルジア人が耐えられなくなり、自傷行為まで及ぶ。これは攻撃的な男を反省させる。
指導する医師は個性的で積極的に若者たちを自由にさせようとする。これには問題児を管理するしかないと考える他の病院職員に反発をくらう。
クリスマスの夜若者たちは湖に出かけボートに乗る。そこで事件が起こる。
むしろ問題はその後で、若者たちの勝手な行為に憤慨し担当の医師をなじる職員に対し、暴力的な男が怒りを爆発させる。
結局医師は責められ、男は他の施設に移される。決して凡てめでたしの終わりではないが、若者4人にとって貴重な経験となったクリスマスであった。
題名の4人の王とは聖書に出てくる東方三博士の他、一人の王を加え、クリスマスの夜王冠を被った若者たちを表している。
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