イタリア=フランス映画、マッテオ・ガローネ監督、言語は英語である。
題名の「五日物語」とは、原作の17世紀初頭に生み出されたヨーロッパで最初の本格的なおとぎ話、そしてグリム兄弟にも多大な影響を与えた「ペンタメローネ(五日物語)」から来ている。内容は三つの物語が同時並行で進む。
子供が欲しい后がいる。知恵者に聞くと湖の化物の心臓を処女に料理させて食べるとよいと言われる。王は化物のため犠牲になる。后は心臓を食べたちまち妊娠、男子を産む。
料理女も料理した際、影響で同じように男子を産む。成長した二人の若者はよく似ており仲がいい。王子は自分が王になったら代わりばんこに王を勤めようと言う。盗み聞きした后は召使の息子を追い出す。
その後友人の危機を悟った王子は城を抜け出し捜しに行く。后はやはり知恵者に王子のありかを聞く。自分が犠牲になる必要があると言われる。
王は洞穴で、化物に襲われている友人を見つけ出す。化物を殺し友人を助け出す。実はこの化物は后だったのである。
短躯の王には王女がいる。ある日、王は蚤を見つけそれを飼う。次第にカフカの『変身』の毒虫なみに巨大になる。巨大化した蚤は死ぬ。その皮を見せ、それを当てた者を王女の婿とするとおふれを出す。何人も当てられない。しかし醜悪な大男が当てる。嫌がる王女はその男に、山上の洞窟のような住まいに連れていかれる。
山の崖の反対側に女を見つける。王女は助けを求める。曲芸の一家で崖の間に綱をかけ、息子がそこを渡って王女を救い出す。大男は捕まえようとするが、間一髪で綱を切られ谷底へ転落する。芸人一家と馬車で楽しく旅に出る。しかし大男は生きており、追いかけてきて芸人一家を皆殺しにする。王女を連れて戻ろうとするといきなり亡くなる。王女は大男の首を持って元の城へ帰る。
王子は美しい歌声を聞く。美女がいるだろうと思いそこの家を訪ね、会ってくれと頼む。実は年取った姉妹二人だったのである。老女たちはなんとか騙そうとする。城へ来てくれとの頼みは夜、暗闇の中ならいいと答える。女が行く。しかし夜が明け王子が女を確かめると驚く。衛兵を呼び、女を城から放り出す。運よく木々に掛かって命を取り留める。しかも横たわっているうちに若い美人に変身していた。王子はこの女を見初め妻に迎える。
残った老女の妹に、城から王子の結婚式の招待状が届く。結婚式で妃に実は姉だと聞かされ驚く妹。どうしたら若くなれるかを聞き、川を剥いだと聞かされる。これを実行し、血まみれになった妹は人々を驚かさせる。
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