オーストリア映画、ペーター・シュテファン・ユンク監督。
女流写真家として有名だったエディット・チューダーハート、実はソ連のスパイとして戦前戦後活躍していた。その彼女の記録映画である。監督も彼女の身内である。
映画は関係者の証言、過去の写真、更に漫画映画の動画で過去の一部を再現する。
共産主義に共鳴した彼女は、イギリスの有名なキム・フィルビーほかケンブリッジの五人と呼ばれるソ連のスパイを生み出す役割も果たした。
彼女や西側のソ連スパイが、ソ連に渡した情報は膨大なものになる。その中には原子爆弾の製造に関わる情報もあった。もしソ連も原子爆弾を持っていなかったら、朝鮮動乱でも再びアメリカは使用したかもしれない。冷戦を生んだが熱戦よりいいのではないか、といった議論が出てくる。日本人としては気になる発言である。
0 件のコメント:
コメントを投稿