2015年10月23日金曜日

懦夫奮起こせば The Fighting Coward 1924

米ジェイムズ・クルーズ監督による無声映画。

南部へ戻ってきた主人公は、恋人を巡る争いで決闘に応じなかったため、臆病者の烙印を押されてしまう。

武者修行(?)に出た彼は西部の荒くれ者の集まる酒場でひょんなことから、大物扱いされ、「伝説的」人物になる。かつての家に戻るとすっかりさびれている。彼を追い出した男に任せたものの、結局使い物にならなかったのである。すっかり変わった彼を見ても最初は誰もわからず、今度は強者になった彼が追い出す。

喜劇につきものの調子が良過ぎるところがあるものの、強者=マッチョ的な男を礼賛しがちなアメリカ文化の中で、腕力、暴力を揶揄しているところは面白い。
監督は『幌馬車』(1923)が有名。

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