若い科学者(ロン・チェイニー)は男爵の庇護を受け大発見をする。ところがその業績だけでなく、妻までも男爵に横取りされる。
数年後、彼は曲馬団の道化師になり下がっている。自分が打たれ、それで観客の笑いを誘う芸が売り物である。
そこの曲馬団に伯爵夫人と呼ばれる若い曲馬の乗り手がいる。彼女は相方の若い男と相愛の仲である。道化師も彼女に好意を寄せている。
ある日道化師は自分を陥れた男爵を観客の中に見つける。男爵は今度は伯爵夫人に目をつける。伯爵夫人は男爵を拒む。彼女の強欲な父親と話をつけ、彼女をものにしようとする。道化師が男爵に挑む。彼がかつて侮辱を受けた科学者であると知る。男爵は嘲笑う。しかし道化師は男爵と父親を部屋に閉じ込め、そこへ獅子が襲う工夫をする。
主人公は男爵に人生を踏みにじられ道化役になった。道化師は客を笑わせる役であるため、かえって悲愴な雰囲気を持つ。道化師が本来的に持つ悲劇的な要素を利用した初期の映画。
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