2026年10月18日日曜日

脇村義太郎『趣味の価値』岩波新書 1967

趣味と言えば、例えば何かを蒐集する趣味、芸術等を鑑賞する趣味、また身体を動かす趣味、旅行が趣味など、それ自体がやる人にとって楽しく、目的となっており、生計のための生業でなく、そのために時間とお金を使っている活動、といえようか。書名を見ると、何かの趣味について、その意味合いでも検討しているのかと思ってしまう。しかしそんな本ではない。

著者は経営史が専門の東大教授であったようだ。前半は1950年に雑誌『世界』に連載したとある。その内容は、はしがきに「特殊な商品の希少価値を論じたもの」とある。目次は以下のようである。「葡萄酒の経済学」「スコッチとアメリカン・ウィスキー」「紅茶物語」「ダイヤモンドの価値」「スイスとアメリカの時計」「国際商品としての郵便切手」「美の商人たち」「ペルシャ絨毯の美」「美術蒐集家としての石油人」夫々について経済史的な記述がある。また当時の最新情報もあるが、これらは今となっては古くて意味がない。

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