2026年3月22日日曜日

倉田百三『出家とその弟子』 大正5年以降

戯曲で、大正時代に岩波書店から発行された際にはベストセラーになったとか。親鸞とその弟子唯円が主な登場人物で、唯円の方が劇では重要人物である。親鸞の思想だけでなく、キリスト教などを元にして書かれており、親鸞や浄土真宗の教えの解説やなどではなく、史実とも離れ、作者が自由に自分の思想を述べた劇である。

第一幕では雪の夜、親鸞と弟子らが宿を求めてある家を訪れるが、気分が悪かった主人は追い返してしまう。親鸞は石を枕に雪の中で寝る。後で主人は後悔し、家に招き入れる。この家の幼い子供が後の唯円という設定である。次の幕では京都が舞台で、成人した唯円が親鸞の弟子となっている。親鸞の子供善鸞が勘当されているので、唯円は善鸞に会い、相談にのる。後に唯円は芸者の一人と恋仲になり、悩み、僧としての勤めもおろそかになっているので他の弟子らから非難されている。唯円は親鸞に相談する。最後の幕は親鸞の臨終時である。唯円は結婚して子供もいる。善鸞も駆けつけ、謝る。親鸞は許されていると言って死去する。

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