2022年5月24日火曜日

いとこ同志 Les Cousins 1959

クロード・シャブル監督、仏、110分、白黒映画。

パリに住む従兄宅に田舎から青年がやって来る。同居するようになる。青年は真面目で大学の試験に受かるべく勉強に精を出す。従兄の方は遊び好きで人生を楽しむ派である。この部屋で度々仲間を集めてどんちゃん騒ぎをする。
ある日従弟を連れて仲間の集まりに連れていく。そこで田舎出の青年は魅力的な女にすっかり惚れ込む。女に自分の思いを告白する。相手も青年の誠実さにうたれ、好きになる。恋人同士になった青年と女だが、女の方はこれまで多くの男を籠絡してきた手練れだった。従兄の部屋で集りが会った時も、青年は勉強に忙しく、女が誘っても一人籠って勉強を続ける。田舎の母親に常に手紙を書く。
女と大学が終わってから会う約束をした。しかし行き違いで女は速い時間に家にやって来た。従兄が会って女に説教する。従弟と一緒になってもうまくいくはずもない。女も納得する。手慣れた従兄は女と寝る。従弟が大学から帰ってくる。従兄は青年に女と一緒に住むようにしたと言う。驚く従弟だか受け入れる。
試験の時期が近づいている。従兄の方はあまり試験を気にしていない。仲間たちと悪ふざけのような騒ぎで楽しむ。それでも試験には通ったのである。カンニングを平気で話す。
数日後に従弟の試験があった。勉強一筋にやって来たのに結果は落第だった。気落ちする青年はレストランであの女が他の男たちと一緒にいるところを外から見る。憧れの女の実態を知らされた。帰宅する。

従兄が持っていた拳銃に弾を一つだけ込める。弾倉を回転させ寝ている従兄の頭に向けて引き金を引く。弾は出ない。従弟の青年も寝る。朝になる、従兄は起きる。寝ている従弟を起こす。試験に通ったので一晩中パーティをしていたのかと聞く。落ちたと告げる。また来年があるさと答える。そこにあった銃を取り上げ、従弟の方に向ける。あわてて従弟は止めようとするが、銃に撃たれ死ぬ。従兄は驚く。しばらくして玄関のベルが鳴る。そちらの方に行く。

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