ヘッセが有名になった出世作の小説。27歳時の出版である。語り手であるペーターの青春彷徨記。山中で育った青年ペーターが都会に出て、友人をつくったり、3人の女と恋をする。後に山に戻り、老いた父親と暮らす。
青年期ならではの迷いや自己主張が多く出て、若い時に読むべき本であろう。何十年ぶりに読み返し、現在の自分の感性ではついていけないと思うところが結構あった。昔読んだ本の読み返しでは、感心する場合が多いのだが、主人公ペーターの自信を持った生き方は、あまり自分には縁のない話のように思えた。
0 件のコメント:
コメントを投稿