内田が出所する。待っていたのは仲間の佐藤慶。内田入所中に東京はすっかり変貌し、もはや内田らが闊歩していた闇市時代でない。
かつての仲間を集め、再び自分たちの地位を取り戻したい。今では組織と呼ばれる大きな得体の知れない権力が裏の社会を仕切っている。仲間の戸浦六宏が勤める会社の社長は平幹二郎である。組織のボスと思われる会長とその娘である三田佳子を誘拐する。身代金として六千万を要求する。内田一派と人質の会長、三田がこもる廃村に、平率いる悪党連中が来る。この後は「白昼の無頼漢」の後半と混同してしまいそうな銃撃戦である。
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