「ファンキーハットの快男児」で千葉は探偵事務所の息子であるが、高級スポーツカーの販売をアルバイトでしている。たまたま見かけた中原ひとみに声をかけ、ジャズ喫茶に誘う。中原は株式投資に熱心で、損したので気分転換で千葉の声に応じたのである。喫茶でもラジオで株式情報を聞いている。
一方、高級官僚の幼い息子が誘拐され身代金を要求される。中原はその官僚が公共事業の担当会社を知っていると思い、家に押しかけようとする。犯人からの連絡を待っていた官僚宅に行くと誘拐犯と間違えられ、中原は逮捕される。誤解は解け釈放される。身代金は払われ子供は帰ってくる。中原が株を新規注文した際、五百万で株を買っている女を見かけた。五百万は身代金の額である。五百万で株を買った女が誘拐犯であろう、千葉と証券会社に行く。そこで運よく換金に来ていた男に会い、車で後をつける。犯人は高級官僚の秘書であった。官僚と癒着業者はカネを取り返そうとし、工事予定地で千葉らと悪徳業者の手下連中と銃撃戦になる。警察がやって来て悪党どもを捕まえる。
「ファンキーハットの快男児 二千万の腕」はプロ野球のスカウト合戦で、不当に選手を匿い大儲けを企む悪漢どもを千葉が退治する。
ファンキーハットの快男児と同じ出演者が別の役で出ている。中原ひとみはスポーツ紙の記者である。中原に惚れた千葉が演奏会場で空いている中原の隣に坐る。そこから二人の仲は発展するが、元は見合いの場所だった。見合いの相手が現れないのは、水死していたからである。千葉は見合い相手の死に関係あるとみられ、警察に連行される。一方、中原が関心を持つ、人気の高校球児にはプロ野球スカウトが群がる。後援会長なる男が球児を匿い、野球に疎い父親を操作して儲けを企む。
千葉の同僚が球児と知り合いの仲で、田舎にいるのではないかと赴く。後援会長を訪ねるが追いかえされる。球児も中原も沖の島(猿島でロケ)に捉えられていた。最後はお決まりの銃撃戦で悪人ばらをやっつける。
このファンキーハットの快男児シリーズは風来坊探偵シリーズより、明るくユーモアがあり観ていて楽しい映画である。若き日の中原ひとみの活躍が見られる。比べると風来坊探偵シリーズは真面目で少し暗い感じがしてしまう。
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