イタリアの無声映画、監督セレナ、主演フランチェスカ・ベルティーニ。
映画の題は女主人公の名。舞台はナポリ周辺。彼女は乱暴な男と婚約している。ピクニックのダンスで他の男と踊ったので、婚約者は嫉妬から彼女を斬りつける。そのため捕まる。
裁判で彼女は婚約者の弁護をする。しかし有期刑の判決が下る。裁判官は、男を遠くでなくナポリ近郊の刑務所に収容させる代わりに、彼女に付き合うよう迫る。それを受け入れる。
男の刑が終わり近くになる。男は彼女に会いに来られた。喜ぶ男に、女は悩み自分は値しない女だと打ち明ける。真相を悟った男は逆上、外へ飛び出し、居合わせた裁判官を刺す。
彼は建物に入り彼女のそばで倒れ、こと切れる。駆けつけた警官に自分が刺したのだと女は告白する。
設定はやや非現実的であるものの、いかにも情熱的なイタリアの物語といった感じである。またこのような感傷的な作りは無声映画時代らしいとも言える。
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