島津保次郎監督、松竹鎌田の無声映画。
腕白坊主どもが汽車とオートバイの競争を見ている。次に、道をやって来た楽隊に関心が移る。その際近くの草叢がガサガサ動く。気味悪がっているが、調べてみると子犬二匹である。縛られているので放っておくと、餓え死してしまうかもしれない。少年二人は一匹づつ家に持って帰る。家人を説得して飼うことにする。
一方ブルジョワの家の少女令嬢は不機嫌である。なぜなら彼女の飼っている犬メアリーが生んだ子犬が捨てられたから。親に抗議する。子供の不機嫌をみた親は書生にいって子犬を連れ返して来いと言う。書生が少女と一緒に捨てた場所に行っても既にいない。その後も書生は捜し続けるが見当たらない。
犬を飼っている二人の少年は、自分の犬の方が優れているといって譲らない。犬同士の競争をさせることにする。たまたま少女が見つけ、自分の犬だと言う。少年たちは、最初は抗議していたが、受け入れ犬を返す。最後はみんなで帰る。明日天気になあれと下駄を放り出す。表が出る。
単純な展開で最後に、犬が少年たちに向かって駆け出す、といった予想される展開もない。むしろ新鮮かもしれない。下駄や靴を放り上げて天気を占うなど今でもやっているのかしらんと思ってしまう。
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