正直、カフカス地方の紛争についてほとんど知らない。ロシヤとチェチェンの争いは有名だがこの映画では独立しようとする勢力とその反対勢力で戦争が行われている。
主人公はエストニア人の老人。その友人と共に故郷に帰っていない。友人は、タンジェリン(みかんの一種)の取り入れがあるからである。
家の前で戦闘があり双方で怪我人が出た。老人は家に運び治療する。兵士は老人に感謝するが、敵も同じ屋根の下にいると知るとお互いにまた争うとする。老人は一喝し、自分の家で戦闘は許さないと言う。
なんとか一緒に暮らしていたものの、そこへロシヤ軍のジープがやってくると・・・
戦争で敵味方の兵士が対面するミクロ的状況を描いており、その意味では『ノーマンズランド』を思い出した。
民族が錯綜し戦闘が絶えないという、現代の日本では想像もつかない世界が描かれている。
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