作家の若い男は、歌手の女と一夜を過ごす。朝起きてみると自分が一室に閉じ込められたことに気づく。食事は差し入れがあるものの、部屋から出られない。男がわめいても無駄である。寝ている間に男の手足を寝台に縛り付け、自らそばによる。
倒錯した世界である。男が女を監禁すると言えば、すぐにワイラーの『コレクター』が思い浮かぶが、これは逆、女が男を監禁するのである。
途中で男は逃げ出せる。その後女の過去の事情などもわかるが、後半はいかにもヨーロッパ映画らしく難解というか、意図するところ、筋を要約しにくい話になる。
このアイデアで別の展開は色々考えられたであろう。
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