サッカーに励んでいる少年が帰り路に不思議な光景を目にする。空き家の庭でヴァイオリンを弾く老人。少年にはその音楽に合わせ亡くなった母親の幻想が映る。
ヴァイオリンを習いたくなった少年は老人に頼む。難色を示していた老人は少年の熱心さに負け教える。ただしサッカーを習っていることにして、父親には内緒でやる。少年と二人住まいの父は老人の話を聞くと、二度と会ってはいけない、空き家に行ってはいけないと申し渡したからである。
ヴァイオリンに夢中になった少年は仲良しの同級生、アジア人との混血でやや黒人ぽい顔立ち、との約束なども忘れてしまうこともある。
上達するものの、当然いつまでも秘密にしておけるはずはなく、父親にばれてしまう。しかし不思議な老人の素性、過去の謎がわかるだけでなく、話は一挙に幻想的になっていく。最後の学校でのヴァイオリン演奏の場面では更に映画的な展開になる。
0 件のコメント:
コメントを投稿